民事再生手続下にあるスカイマーク(株)は、5月29日、東京地裁に再生計画案を提出した。
総額3000億円を超える債務について、スカイマークは100%減資を実施した後、180億円の第三者割当増資を行い、スポンサーとなっているインテグラル(株)やANAホールディングス(株)【9202】(以下「ANAHD」)などがこれを引き受けて出資する。
出資比率は、インテグラルが50.1%、ANAHDが16.5%、日本政策投資銀行と三井住友銀行の設立する投資ファンドが33.4%となる。180億円の出資金のうち、エアバスA330のリース契約の解除に伴う共益債権などの費用を除いた150~160億円が債権の弁済に充てられるとみられる。
しかし、最大の債権者であるアメリカの航空機リース会社「イントレピッド・アビエーション」がこの再生計画案に難色を示していると報じられており、今後も厳しい交渉が続くとみられる。