三菱重工業(株)【7011】と、インドのマヒンドラ&マヒンドラ社(以下「M&M社」)は、農業機械分野における戦略的協業で合意し、農機事業を運営する三菱重工の100%グループ会社である三菱農機(株)を含む3社間で、株主間契約書および新株引受契約書に調印したと発表した。
今回の合意を受け、三菱農機は第三者割当増資を実施し、本年10月1日の予定でM&M社が三菱農機株式の33%を取得する。
M&M社は、1945年にインドで創業、自動車・二輪車・トラクターの設計・製造を手がけ、製品の世界的な販売網を持つ複合企業として、特にトラクターの生産台数は世界トップを誇る。
また、三菱農機は、M&M社に対し、2003年より三菱農機の米国子会社であるMahindra USA社向けにトラクターのOEM供給を行っているほか、歩行式田植機に関する技術供与などの協力関係を通じて信頼関係にある。
今回の協業で、三菱農機はグローバル市場への進出加速と、使用環境が厳しいインド市場で培われたM&M社の技術も用い、今後日本国内でも増加が見込まれる農業生産法人向け、および低コスト農機などの品揃えにより、従来以上に日本国内での需要に対応できる体制の構築を図る。
また、M&M社は、今後アジアを中心に需要増加が見込まれる田植機や収穫機などを製品ラインアップに加え、三菱農機とともに、日本式農業の普及を促し、顧客の生産性向上と、世界の持続的発展に貢献するとしている。