(株)三井住友フィナンシャルグループ【8316】のクレジットカード事業を行う三井住友カード(株)は、米国のオンライン決済サービスを展開しているStripe(以下「ストライプ社」)と業務提携することが分かった。
技術革新を推し進めるストライプ社は、約130以上の通貨に対応した決済サービスを日本で展開するに先駆けて「招待制ベータ版」のテスト運用を開始するという。
ストライプ社は、2011年9月に設立。EC市場でのクレジットカードによる支払い決済を代行するサービスを展開し、年間数十億ドルもの支払いを処理するまでに成長を遂げた。近年では、Apple PayやAlipay、FacebookやTwitterをはじめ世界中の金融機関との連携を行うなど注目を集めている。「業界最短レベルの日数で売上金が振り込まれること」や「様々な情報を可視化・管理できるデジタル・ダッシュボード機能」、「収益計算」、「入金確認」といった事務処理にかかる手間やコストを軽減できるという利点が強みだ。日本での決済の手数料は国内一律3.6%としている。
ストライプ社は、日本への進出に伴い2014年にストライプジャパン(株)を設立しており、カード事業に強い三井住友カードと提携を行うことで、既存システムとは違った最先端の決済プラットフォームを日本で展開する模様。将来的には、日本だけでなくアジア領域への進出の視野に入れて、さらなる事業拡大を狙うと見られている。
しかしながら、三井住友カードから正式なコメントは発表されておらず、今後の事業展開に注目が集まりそうだ。