エア・ウォーター(株)【4088】は、14日、川崎化成工業(株)【4117】の普通株式 を公開買付けにより取得すると発表した。公開買付け期間は、平成27年5月15日から6月18日までで、買付価格は一株当たり210円。
エア・ウォーターは、川崎化成工業の議決権の数の40%以上を所有し、エア・ウォーターの役員又は従業員が川崎化成工業の取締役会の過半数を占めることで、川崎化成工業をエア・ウォーターの実質支配力基準に基づく連結子会社とし、エア・ウォーターのグループ会社とすることを目的として本公開買付けを行う。
エア・ウォーターは、昭和4年の創業から一貫して、地球資源のひとつである空気から酸素や窒素を取り出し、産業と人々の暮らしに役立てる事業を行っており、主要事業は、産業ガス関連事業、ケミカル関連事業、医療関連事業、エネルギー関連事業、農業・食品関連事業等。一方、川崎化成工業の主要事業は、有機酸製品、有機酸系誘導品及びキノン系製品の製造・販売であり、長い歴史の中で培ってきた化学会社としての確固たる体制を有している。
エア・ウォーターは、川崎化成工業が長い歴史の中で培ってきた化学会社としての事業規模と製品群、及び製造・販売・研究体制を活用することにより、エア・ウォーターのケミカル関連事業における更なる体制整備が図られるとし、川崎化成工業は、エア・ウォーターの財務基盤及びケミカル関連事業が有する事業ノウハウ等を有効かつ効率的に活用することによって、川崎化成工業の優れた技術力を活かした新規機能化学品の上市、新規海外展開及び既存製品のブラッシュアップ等による更なる企業価値の拡大が期待できるとしている。