(株)アウトバーンは、3月31日に東京地裁へ自己破産を申請していたが、関係会社の佐倉興産(株)と、(株)Abbey Roadも同日、同地裁へ自己破産を申請していたことが判明した。申請代理人は新垣卓也弁護士(清水・新垣法律事務所)。
佐倉興産(株)は、1973年に設立。インポートブランドやオリジナルブランドを展開し、2003年7月期には年売上高約140億5900万円をあげていたが、同業他社との競合や卸売部門における受注の減少などから、2007年9月に民事再生法の適用を申請していた。
(株)アウトバーンは、2008年4月に佐倉興産(株)の事業継承を目的として設立。オリジナルブランドやライセンスブランドのメンズカジュアルウェアを手がけ、2009年7月期には年売上高約14億円を計上していたが、その後は業績も横ばいで黒字化を果たせずにいた。そうしたなか、円安の影響などもあり、事業継続の見通しが立たなくなった。
(株)Abbey Roadは、2011年8月に設立された衣料品の製造業者で連鎖したとみられる。
東京商工リサーチ及び帝国データバンクによると、負債は、アウトバーンが約31億7,600万円、佐倉興産が約31億5,200万円、Abbey Roadが約3,800万円で、3社合計で約63億6,600万円。