新潟の栁下蒲鉾(株)は、2月27日、新潟地裁長岡支部に破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。申請代理人は高野毅弁護士ほか2名(高野・星野法律事務所)。
昭和10年創業の老舗蒲鉾製造の栁下蒲鉾(株)は、東宮殿下に蒲鉾を献上、「寺泊やまげんのかまぼこ」などで知名度を上げ、全国蒲鉾品評会で栄誉大賞を受賞するなど、平成4年6月期は約30億9800万円の売上を計上。
しかしながら、需要の低下や他社との競争激化等もあり、減収基調を余儀なくされ、25年6月期の売上高は約10億4000万円と収益は低迷。また相次ぐ設備投資で借入金負担も重圧となった。近年のすり身価格高騰や貸倒れの発生などを受け、厳しい経営環境を強いられ、今回の措置に至った。
東京商工リサーチによると、負債総額は9億7112万円(平成25年6月期決算時点)。