旭化成(株)【3407】は、米国のバッテリーセパレータ及び医療・工業用膜関連の高分子ポリマー膜メーカーであるポリポア社と、旭化成の米国子会社による現金を対価とする合併によりポリポア社を買収すると発表した。
なお、今回の買収に関連して、ポリポア社が医療・工業用膜事業を米国のスリーエム社(3M)に売却した後、旭化成がバッテリーセパレータ事業を行う会社としてのポリポア社の全株式を取得するという。買収金額は、約2600億円(22億ドル)。
旭化成は、「環境・エネルギー分野」の一翼を担うエレクトロニクス事業領域の電子部品系事業と電子材料系事業における中長期的な技術力の向上及び事業の拡大を目的とし、米国の子会社とポリポア社を活用し、バッテリーセパレータ事業であるスマートフォンやタブレット端末、電気自動車などに使用されるリチウムイオン二次電池用セパレータ事業と自動車や産業向け用途等で広く普及している鉛畜電池用セパレータ事業の拡大を狙い買収に至った。