日本電産(株)【6594】は、子会社を通じてドイツ自動車部品メーカーであるゲレーテ・ウント・プンペンバウ(以下「GPM」)を買収すると発表した。買収価格は非開示。
GPMは、欧州市場におけるウォーターポンプやオイルポンプ、モジュールポンプの開発・製造・販売を手掛ける大手車載用ポンプメーカーで、取引先には、BMWやフォルクスワーゲンなど世界の大手自動車メーカーを持つ。
日本電産は、今後も、世界的にハイブリッド車や電気自動車等への関心の高まりは拡大すると見ており、その需要の高まりに対応するべく、モーターポンプ分野大手のGMPを傘下に取り込み、日本電産の強みとする小型モーター技術とGPMの欧州シェア2位を誇るポンプ技術を融合させることで、ハイブリッド車等に搭載する電動ポンプ事業に本格的に参入する。
また、日本電産は、新たにドイツ、ブラジル、中国、アメリカに新子会社を設立したことも併せて発表するなど、グローバルな観点のもと、電動ポンプなどをはじめとする車載事業に力を集結する方針を固めているようで、今回の買収や海外での子会社設立の他にも、グループ内全体での「自動車電動」需要に向けたコントロール技術、電動ポンプのパワーパック化、電動オイルポンプを商品化するなど着々と電動ポンプ事業での足掛かりを構築しており国内外における事業拡大と収益向上を狙う。