三井造船(株)【7003】は、(株)加地テック【6391】の普通株式を取得し、加地テックと往復動圧縮機(以下「RC」)事業に関する資本業務提携を行うと発表した。取得価格は約25億円。
三井造船は、丸紅(株)【8002】が所有する加地テックの普通株式5,350,460株を取得し、三井造船の保有する議決権割合を32.48%とする。
三井造船は昭和35年よりRCの製造を開始して以来、主にオイル&ガス業界向けの大型RCを製造・販売し、特に石油精製向けRCの分野では世界のトップクラスのシェアを持つ。
一方、加地テックは昭和9年に設立し、空気・各種ガス用の高圧・超高圧の小型RCを主力製品とし、水素ガスを1100気圧まで昇圧可能にした世界初のRCを製品化している他、石油・石油化学・ガス業界や研究機関など幅広い分野を手掛けている。
今後、両社は、長期的な見地からRC事業の拡大を目指し、従来の各事業分野に加えて、水素ステーション燃料電池自動車への燃料供給施設である水素ステーション向けの超高圧水素RCや海洋向けRCなど、今後成長が期待される分野での技術交流と拡販を狙う。
また三井造船のオイル&ガス業界の海外顧客に対する加地テックの小型RC拡販の展開も行い、圧縮機事業の売上アップを図る。