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パチンコ店「金馬車」の大鳥、更生手続き開始決定

「パチンコ金馬車」を経営する(株)大鳥(旧商号「(株)金馬車」)は8月11日に水戸地裁へ民事再生法の適用を申請。10月8日に債権者から東京地裁へ会社更生法の適用を申し立てられ、12月26日に同地裁より保全管理命令を受けていたが、2015年1月13日に更生手 続き開始決定を受けた。

また、同社から分割設立された(株)金馬車は、12月26日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請し、同日、保全管理命令を受けていたが、2015年1月13日に更生手続き開始決定を受けた。

大鳥は、茨城県やその近県にて「金馬車」の店名でパチンコ店を多店舗展開し、ホテルや飲食店経営など事業を拡大し、ピーク時の平成18年3月期には売上高約869億6600万円を計上していた。

しかし、景気低迷による個人消費の落ち込みや規制強化に伴う客足の減少で業績が悪化し、資金繰りが逼迫、財務内容の改善は進まず、厳しい運営を余儀なくされていた。

営業継続を目的として新設会社「金馬車」へ事業を譲渡し、自らは現商号へ改称し事後処理を進めていた。債務が残った旧(株)金馬車は、(株)大鳥に社名変更のうえ民事再生法の適用を申請し、金融債権者との調整を行っていたが、一部金融債権者から会社更生法の適用を申し立てられていた。

(株)関東大鳥は、2009年に旧(株)金馬車(現(株)大鳥)から会社分割して(株)関東金馬車の商号で設立、2014年8月に現商号に変更した。旧(株)金馬車が経営する遊技場「金馬車」のうち4店舗の運営を引き継いでいたが、(株)大鳥が民事再生法の適用を申請したことによって、動向が注目されていた。

負債は帝国データバンクによると、(株)大鳥が約96億円、(株)金馬車が約19億円、(株)関東大鳥が約17億円、3社合計で約132億円。

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