(株)レイネツは、2014年12月25日に名古屋地裁より特別清算開始決定を受けた。申請代理人は鈴木教夫弁護士(加々美法律事務所)。
レイネツは、1953年に丸茂工業(株)として設立して鍛造業を手掛け、大手自動車メーカーに受注基盤を築いていた。技術力が評価され、各メーカーの基幹部品を取り扱うなど、最盛期の2006年8月期は年売上高約95億8700万円をあげていた。
しかし、リーマン・ショック後の景気低迷や東日本大震災によるサプライチェーンの寸断などによって業績は大きく悪化。この間、急速な減収によって赤字を計上したことで、経営状態は厳しさを増し、多額の減価償却費や固定費などが収益を圧迫。さらに借入金に依存した資金繰りが続き、2013年8月期には大幅な債務超過に陥っていた。
2013年5月に新会社となる丸茂工業(株)を設立し2014年6月、事業を譲渡するとともに、現商号に変更。11月30日に株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。
帝国データバンク及び東京商工リサーチによると、負債は約44億400万円。