日立造船(株)【7004】は、ドイツでごみ処理施設の保守サービスを行うクラフトワークステクニック(以下「クラフト社」)を買収したことが分かった。クラフト社の全株式を取得し、買収額は5億円の見通し。
日立造船の売上は廃棄物処理施設事業がほとんどを占めており、日立造船は、中国市場を中心に廃棄物処理施設事業の海外展開に力を入れている。その中でも欧州市場における熱による焼却処理の需要の高まりを見せていることから、2010年にスイスのInova社を傘下に収め欧州市場進出への足掛かりを築いた。そして今回、ドイツへの進出を果たし、ごみ処理施設の保守サービスの技術を豊富に持つクラフト社を取り込み海外展開を加速させる狙いだ。
また、廃棄物処理施設事業における収益は安定的な伸びが期待できると言われており、今後も日立造船は安定的な業績が見込まれるとされている。