田端工業(株)は、12月5日、横浜地裁横須賀支部より破産開始決定を受けた。破産管財人には糸井淳一弁護士(糸井総合法律事務所)。
田端工業は、昭和35年創業で横須賀市内の中堅土木工事業者として多くの実績を持ち、特に急傾斜地の改良工事を得意分野とし、官公庁などの下請け工事を手がけていた。その後も宅地造成および建売住宅販売を開始し、平成10年3月期には年売上高約23億200万円を計上。
しかしながら、バブル崩壊後、同業他社との競争激化等などにより赤字決算が続くなど財務は大幅に悪化。その後も建売住宅販売に注力するが、平成26年3月期の年売上高は約2800万円にまで縮小。年間売上高を超える借入金の負担に加え、金融機関の支援が打ち切られたことで事業継続を断念し今回の措置となった。
帝国データバンク及び東京商工リサーチによると、債権者約8名に対し負債額は、約32億2900万円としている。