(株)新生銀行【8303】と(株)三越伊勢丹ホールディングス【3009】(以下「三越伊勢丹HD」)、(株)ジェーシービー(以下「JCB))の3社は、米国の大手金融会社シティグループで「ダイナース」を日本で展開するシティカードジャパン(株)を共同で買収する方針でいる事が分かった。
今年10月頃より、米国シティグループは、日本における銀行本体で手掛ける外貨預金などの「個人部門事業」と「クレジットカード事業」の売却を各行に打診をするなど、低金利が続く日本事業を手放す方向で動いていた。
今回は「クレジットカード事業」の売却になる。新生銀は、シティバンク銀行の持つ富裕層顧客を引き継く事で顧客層を拡大させる狙いで、新たな収益源に繋げたいとしている。三越伊勢丹は百貨店事業の活性化を、JCBはさらなるカード事業の収益アップを狙っており、今回3社合同での買収に至った模様。しかし、三井住友信託銀行(株)もシティ側に買収を打診しているなど、再入札ともなれば競争が過熱しそうだ。
また、当初「個人向け事業」にも新生銀行が初の名乗りを挙げたが、売却先は三井住友銀行に収まる方針で年内の合意を目指しているという。