スカイマーク(株)は、日本航空(株)【9201】(以下「JAL」)と業務提携に向けて動き出していることが分かった。
スカイマークは、羽田と福岡、札幌、那覇、神戸、鹿児島の間で運航している1日36便をJALと協同で運航し、2割強ほどの座席をJALに提供するなど空席問題の改善と業績不振を打開したい考えを示している。またJALも、今回の提携により路線強化が図れるとし、JAL側も賛同の意を示しているという。
しかしながら、国土交通省は、公的支援で再生したJALに対し今回の提携話に慎重になっている。JALは、新規投資や路線開設において公的支援による制約を受けているため、提携による事業拡大が懸念材料となってしまう。そのため、国交省は申請の許可を慎重に判断する方針でいる。もし提携が可能となった場合、少なからずスカイマークとJALとの間での新しい制約の必要性が出てくるだろう。
両社とも前向きに検討しているが、国交省への申請など繊細さを含んでいることもあり、両社とも公にはまだコメントを出していないようだ。