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産業革新機構、アグラへ6億円を上限に出資

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(株)産業革新機構(以下「INCJ」)は、インフォメーション・ベストプラクティス*を活用したデータの仮想統合を実現する基盤ツール「AGRA」の開発・コンサルティングを行うアグラ(株)の第三者割当増資を引き受け、同社の今後の成長資金として6億円を上限とする投資を行うと発表した。

アグラは、自社開発したデータ統合ツール「AGRA」で実際のデータベース、エクセルのデータとマッピングをすることで、短期間・低コストでデータを仮想的に統合できる。またアグラは、ビジネスデータをオントロジー*することにより、企業内のバラバ ラのデータを連関させるマッピング特許を保有している。既に「AGRA」は、大手製造業、流通サービス等におけるデータ統合の導入実績を持ち、同時に国内大手システムインテグレーターの自社ERPソリューションへの導入やデータ移行検証ツールとしての活用も進んでいる。

今後、アグラは大手システムインテグレータ等とより一層のインフォメーションベストプラクティスの拡充とデータ統合に係る製品、インテグレーションの販売、開発を推進していく。

INCJは、アグラに対して成長資金を提供するとともに、社外取締役の派遣等を通じた経営面でのサポートを行い、本投資を通じて、INCJは日本発の 基盤ソフトウェアの創出を図り、既存の企業システムの枠にとらわれない経営情報資源活用や、企業間データの短期統合による企業再編・統廃合等を促進していく。

*インフォメーション・ベストプラクティス:企業が保有する様々なデータを最適に経営資源化する為のデータモデル
*オントロジー: 人とコンピュータや人と人が相互に理解できるデータ形式

■産業革新機構
旧産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法・現産業競争力強化法に基づき設立された官民ファンド。ファンドの運用金額は、総額約2兆円で、環 境エネルギーにも関連するエレクトロニクスやITの分野、バイオ・ライフサイエンス分野、水ビジネス等インフラ関連分野を重点投資分野としている。主な投 資実績としては、ジャパンディスプレイ、風力発電のゼファー、ルネサスエレクトロニクスなど合計74件。