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前臨床試験受託最大手の新日本科学、子会社事業の経営権を譲渡

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前臨床試験受託の最大手の新日本科学【2395】の米国前臨床事業100%子会社であるSNBL USA, Ltd.が、Texas州Alice市において、動物輸入検疫および飼育・販売事業を運営してきたScientific Resource Center(以下、SRC)を分社化し、独立した事業体として運営変更することに合わせ、同事業の経営権を韓国のOrient Bio Inc.に譲渡すると発表した。
譲渡価格は、約11億円(1米ドル110円換算)。

SRCは、2007年、米国での前臨床事業を推進する一環として、新日本科学グループの動物繁殖施設(カンボジア、中国)から実験動物(霊長類)の輸入検疫を実施し、また、米国における動物飼育受託事業、動物販売事業を行う施設として設立された。SRCは設立以来、新日本科学グループの繁殖施設との連携を順調に軌道に乗せ、当初に企図していたSNBL USAへの実験動物の安定供給という機能を十分果たす事ができるようになるとともに、米国における動物受託飼育事業および動物販売事業の経営基盤を構築してきた。

こうした中、韓国を拠点にアジアにおいて、実験動物販売などを幅広く展開するOrientBio社は、自社の動物繁殖場のネットワークを活用しながら、米国での動物輸入事業および動物販売事業などを展開したいとの計画があり、双方で十分に検討を重ねた結果、新日本科学は同事業を分社独立させ、新たにOrientBio社のもとで事業成長を図る事に合意し今回の譲渡となった。

SNBL USAは、今回のSRC事業の分社化と経営権の移管に伴い、OrientBio社との間で実験動物(霊長類)に関する長期供給契約を締結することにした。このことにより、新日本科学が海外に有する動物繁殖施設から高品質な動物を継続的にSNBL USAに安定供給でき、加えてOrientBio社が有する動物供給ネットワークも活用できる事となる。

なお、今回のSRC事業の分社独立により、SNBL USAは研究受託事業に専念でき、固定費の負担軽減等含めて、効率的な経営体制が構築できる。