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オンコセラピー・サイエンス、韓国企業とがん遺伝子解析の合弁会社を設立

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がん治療ワクチン創薬ベンチャーのオンコセラピー・サイエンス【4564】は、がん遺伝子の大規模解析検査ならびにがん免疫療法の研究開発を行う子会社として、Cancer Precision Medicine(以下、CPM社)を設立すると発表した。

CPM 社に対しては、グローバルなゲノム・トランスクリプトム・エピゲノム等の次世代シークエンス解析サービスを行っているTheragen Etex Co., Ltd.(以下、TE社)が資本参加・業務提携することを決定していることからCPM社は、オンコセラピー・サイエンスとTE社との合弁会社となる。

オンコセラピー・サイエンスは、がん免疫療法の研究開発、及びこれまで研究用途で実施しているTCR/BCR 解析事業の臨床用途に対する事業に加え、本格的なゲノム解析事業、リキッドバイオプシー事業、ネオア ンチゲン関発事業を実施する子会社としてCPM社を設立する。

がんは遺伝子の異常により引き起こされる病気。がん細胞での遺伝子の網羅的な解析は、がんの診断ならびにがん治療薬・治療法を選択するために非常に重要であり、この解析を利用して、予防に役立てたり、がん患者さん一人ひとりの遺伝子情報に基づいた治療薬・治療法の選択をすることや新規の免疫療法につなげていくことを「がんプレシジョン医療」といい、近年、より効果的ながん治療をがん患者さんに提供できる手段として注目されている。 オンコセラピー・サイエンスの研究開発は、平成13年4月からの東京大学医科学研究所中村祐輔教授(現シカゴ大学教授)との共同研究により出発した。当該研究は、各がん種において特異的に発現する遺伝子を網羅的に解析することにより、創薬ターゲットとなるがん関連遺伝子及び遺伝子産物を単離することをベースとしている。オンコセラピー・サイエンス事業は、より医薬品の開発に近い創薬研究へと拡大しており、低分子医薬、がん特異的ペプチドワクチン、抗体医薬の各領域において、臨床応用を目指した創薬研究を複数のがん種を対象に実施している。オンコセラピー・サイエンスは、オンコアンチゲン由来のがんペプチドワクチンによる免疫療法の分野でのパイオニアであり、さらに、国内外において、各提携先製薬企業と共同でまたはオンコセラピー・サイエンスグループ独自で、第Ⅰ相から第Ⅲ相の複数の臨床試験を実施している。また、がん免疫療法における最先端の取組みとして、次世代シークエンサーを用いてTCR/BCR解析事業も行っている。TE社はヒトゲノム解析を2009年から、さらにグローバルなゲノム・トランスクリプトム・エピゲノム等の次世代シークエンス解析サービスを2011年から行っており、オンコセラピー・サイエンスは両社の経験・ノウハウを融合することにより、より治療効果が高く副作用の少ないがん治療薬・治療法をがん患者に届けるというオンコセラピー・サイエンスの企業使命がより加速されると考え、両社の合弁企業としてCPM社を設立することとした。