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野村総合研究所、豪ITサービス企業子会社化に向け手続き開始

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東証1部上場で野村證券系SIの野村総合研究所【4307】の完全子会社であるASG Group Limited(以下、ASG社)が、SMS Management & Technology Limited(以下、SMS社)の発行済株式を100%取得し子会社化するための手続きを開始すると発表した。

SMS社は、オーストラリアのメルボルンに本社を置くITサービス会社であり、通信会社や金融機関を主要顧客に持ち、営業支援や顧客管理などの顧客接点に近いフロント業務に関わるコンサルティング及びITシステムの導入に強みを有している。

一方、野村総合研究所の子会社であるASG社は、連邦政府・州政府及び製造・サービス業を主要顧客に持ち、経理や人事などのバックオフィス業務やインフラストラクチャに関わるコンサルティング及びITシステムの導入、マネージドサービスに強みを有している。

両社はサービス・顧客面において補完性が非常に高く、ASG社にSMS社の顧客基盤及び提供サービスを取り込むことで、幅広い業種の顧客に対しバックオフィス業務からフロント業務までの一連のサービスの提供が可能となる。本件株式取得を通じ、ASG社は、オーストラリアのITサービス市場での更なる事業拡大を目指していく。

本件株式取得は、スキーム・オブ・アレンジメント(Scheme of Arrangement)という友好的な買収手続きを用いるものであり、ASG社は、SMS社の全株式取得に関する合意内容を定めたスキーム実行契約(スキーム・インプリメンテーション・アグリーメント、Scheme Implementation Agreement)を、2017年6月20日、SMS社と締結した。 本件取得の実施には、SMS社の株主総会における承認(投票議決権の75%以上かつ出席投票株主の過半数の賛成による承認)や、オーストラリアの裁判所の承認等が必要であり、これらの要件が充足されない場合には、本件取得が実現しない可能性がある。