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物流の鈴与、農産物共同配送システム構築「やさいバス」に出資

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物流サービスの鈴与は、農産物の物流システム構築のやさいバスが第三者割当増資により発行する株式の引き受けを行ったと発表した。

中小規模の農業生産者を取りまく環境は、生産コストに占める物流費が相対的に高く、価格競争面での課題を抱えている。また小売店や飲食店等の実需者においても、農作物の品質にこだわり、少量多品種を複数の経路を使って購入するニーズが高まっており、仕入が複雑化している傾向がある。

こうした中、静岡県では、農産物の小規模物流の効率化やコスト削減を目的に、農産物を集約して配送する「共同配送システム」の実証実験を、本年1月から3月に掛けて実施した。

実証実験は、エムスクエア・ラボが中心に、鈴与も参画する協議会が実施し、鈴与子会社の鈴与カーゴネットが冷蔵トラック2台にて運行を担当。実証実験の終了後も、エムスクエア・ラボが設立した「やさいバス」にて、共同配送システムのサービスを継続しており、配送モデルの確立を進めている。

鈴与は、今回第三者割当増資を引受け、やさいバスの事業に参画することで、同社と農産物の共同輸送に関する新しいビジネスモデルを静岡県内で確立させ、全国に展開していく。また本取組みを通して、静岡県が推進する農産物の地産地消の促進など県内の農業活性化にも貢献していく。

◆やさいバスの取り組み
やさいバスは、農産物の小規模物流の効率化やコスト削減を目的として、共配システム構築を行なっている。
青果市場や直売所、飲食店などを集出荷場としてバス停に設定し、「やさいバス」と名付けた冷蔵トラック車が巡回。農家が出荷した品物を、実需者はその日のうちに受け取れ、鮮度保持にもつながっている。
現在は、静岡県中部・西部エリアにて2ルートを巡回し、約100軒の生産者と実需者が利用しており、今後東部エリアでの拡充を見据え、更なる付加価値のあるサービス展開を目指している。