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建設技術研究所、英国エンジニアリングコンサル企業にTOB実施 買付金65億円を予定

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東証1部上場の建設コンサル上位建設技術研究所【9621】は、英国のWaterman Group Plcの発行済み株式および発行予定株式を対象とした公開買い付けを実施すると発表した。
買い付け価格は、普通株式1株あたり1ポンド40ペンス。
公開買い付けに要する資金は、46,618,353ポンド、日本円にして約65億円を予定している。

日本国内の建設コンサルタントを取り巻く経営環境をみると、既存インフラの維持・管理・更新などのニーズは高まるものの、財政的な制約等から、国内での公共投資額が今後大きく伸びることは期待できない状況にある。一方で、海外では発展途上国を中心にインフラ整備需要は極めて旺盛であり、今後の事業拡大のためには、「グローバル企業への脱皮」が必須であると言える。また、世界のコンサルティング・エンジニアリング市場においては、「交通」「エネルギー」「ビルディング」の3分野が主要市場を構成しており、全体の60%を占めると言われており、これらの市場への展開を推進するためには、従来の得意分野に加えて、新しい技術・ノウハウを獲得して「マルチインフラ企業」としての体制も早期に構築していく必要がある。

こうした状況下、構造設計および設備設計を含むビルディング関連事業に強みを持つほか、道路交通、環境などのインフラ業務も幅広く手掛けており、また、オーストラリア、アイルランドに現地法人があり、将来的にこれらの拠点を足掛かりとした事業拡大も期待できる対象企業を子会社化することは、建設技術研究所にとってマルチインフラ化に向けた重要な取り組みであるとして今回のTOBの実施に至った。