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農業総合研究所、クールジャパン機構から資金調達 香港市場開拓へ

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東証マザーズ上場の野菜・果物の直売所事業運営の農業総合研究所【3541】は、子会社である世界市場が海外需要開拓支援機構(以下、「クールジャパン機構」)より、最大3億6600万円の投融資を受けると発表した。
なお、本件に伴い、中間持株会社を設立することにより、世界市場は農業総合研究所の孫会社に異動する。

農業総合研究所は、生産者とスーパーマーケット等の小売店を直接つなぐ流通である「農家の直売所」事業を展開。世界市場は、農業総合研究所経由で仕入れた日本の農産物を香港や台湾等アジアを中心にテストマーケティングを継続的に実施し、国際輸送にかかる鮮度保持技術、コストに加え現地消費者の品質及び販売価格の許容範囲等を検証してきている。その結果として、香港のスーパー等との継続的な取引を実施する等、一定の成果を出している。

香港市場は、日本の農林水産物・食品が年間1,800億円輸出されている最大の仕向地ではあるものの、大部分は加工食品であり、野菜や果物といった青果物は全体の4%約70億円に留まっているのが現状。また、輸出されている青果物品目も流通コストの高さを吸収できる高級品に限られている結果、富裕層向け・贈答向けが主であり、輸出のさらなる拡大のためには裾野を一般生活者の日常消費に広げる取り組みが必要とされている。

農業総合研究所が継続的に成長・発展していくためには、生産者と国内のスーパー等をつなぐだけでなく、生産者と海外のスーパー等をつなぐ事業展開が必要不可欠であると認識しており、農業総合研究所は、世界市場を通じて、香港の数多くのスーパー等に野菜や果物といった日本の青果物をより手頃な価格で届けることにより、現地の顧客層と消費量を拡大し、獲得した外需を国内の生産者の手取りとして還元する仕組みを構築していく。

また、この仕組みを広く活用可能な輸出拡大プラットフォームとして充実させ、日本の農産物の販路拡大を促進していく。 これらを実施するため、農業総合研究所は、クールジャパン機構から世界市場に対して、最大3億6600万円の投融資(投資枠3億1600万円、融資枠5000万円)を受けることを決定した。

また、この投融資を受けるにあたり、世界市場の既存株主(農業総合研究所、他3社)を株式移転によって集約し、中間持株会社として世界市場ホールディングスを設立することも合わせて決定。 世界市場HD設立後、世界市場は、クールジャパン機構から8500万円を新株発行による第三者割当にて資金調達する予定。当該資金調達が完了した場合、世界市場の重要性が見込まれるため、より有益な情報を投資者に提供する観点から、連結決算へ移行する予定。

今回の第三者割当増資を実施することで、世界市場の財務基盤の強化を図るとともに、クールジャパン機構のネットワークを活用し、関係省庁や国内各地の地公体・生産者の活動とも連動させながら、香港に青果物を輸出する生産者を拡大していくとともに、アジア他地域等においても同様の取り組みを検討していく。

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