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自動車部品国内最大のデンソーとICパッケージ基盤のイビデン、資本業務提携 調達額120億円

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ICパッケージ基盤のイビデン【4062】は、自動車部品国内最大のデンソー【6902】との間で資本業務提携及び同社に対する第三者割当による自己株式の処分を実施すると発表した。
イビデンが、今回の第三者割当によって調達する金額は、約120億円。

イビデンは、「電子事業」、「セラミック事業」及び電力事業と国内関係会社事業で構成される「その他事業」の3つのセグメントの事業を営んでいる。 イビデンの電子事業は、これまでパソコン・スマートフォン向けのパッケージ基板及びスマー トフォン向けのマザーボードにおいて、微細配線技術・高多層化技術を武器に、世界的にシェアを拡大してきている。しかしながら、近年においては、これまでイビデンが主力市場と位置付けていたパソコン市場の低迷の継続とハイエンドスマートフォン市場の減速傾向が顕著となったことにより、事業の構造改革と競争力強化に向けた取組みを実施すると共に、新たな成長市場として「IoT」、「車載(車載デバイス向け電子部品)」及び「データセンター」市場を位置づけ、パソコン及びスマートフォン向け電子部品で培った技術をベースに、新規顧客の開拓及び拡販に努めてきている。

セラミック事業は、欧州を中心としたディーゼル乗用車向けのディーゼルパティキュレーィルター(DPF)を主力に、世界的な自動車排ガス規制強化の流れに伴い、バス・トラック・建機等のヘビーデューティ向けDPFの拡販に努めている。また、触媒担体保持・シール材やディーゼル車向け選択式還元触媒(SCR)と合わせて、産業用定置式触媒の開発及び拡販も進めており、DPFと合わせて、自動車を中心とした排ガス処理システム市場において、世界的に一定のシェアを確保している。更には、これまで培ってきたセラミック技術をベースに、新たな事業拡大を目指し、新用途(次世代自動車(注)・航空・発電等)向けの製品開発及び拡販に努めている。

このような中、イビデンは、中長期での安定成長に向け、既存の「電子事業」、「セラミック事業」及び「その他事業」に続く新たな事業の柱の構築のため、新製品の開発加速と早期上市に向け、「自動車機能製品開発センター」、「将来モビリティ製品開発センター」、「先進セラミック開発センター」及び「バイオマテリアル製品開発センター」を2017年度より発足させると共に、研究開発費用も増額する計画である。特に、「自動車機能製品開発センター」及び「将来モビリティ製品開発センター」については、自動車部品業界の深い知見と実績が豊富な良きパートナーと共同研究開発を実施することで、早期上市及び開発製品の拡販が可能になると考えており、一方で、デンソーは、国内及び海外にて長年に亘り自動車部品分野で事業を展開し、自動車メーカーをはじめ、多くの取引先から高い信頼を得、自動車部品世界シェアのトップクラスの地位を確立している。のみならず、近年の自動車業界における環境規制対応の強化や自動運転の実用化に向け、リーディングカンパニーとなるべく、積極的に新たな技術の開発・革新に努めている。

今回、両社が業務を提携することで両社グループの技術力を融合し、自動車を中心とした環境規制の更なる強化及び次世代自動車に対応した「自動車機能製品」、「将来モビリティ製品」及び「その他次世代製品」において、高度かつ新規な技術・ノウハウを創出し、革新と新たな価値創造を提供できるとの判断のもと、業務提携に至った。

具体的な共同研究開発の内容として、主に自動車排気系を中心とした「自動車機能製品」領域においては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、HV、PHVなど多様化する内燃機関において、イビデンの強みである高性能なセラミック材料と、デンソーの強みである吸気、点火、排気全ての過程で製品を開発・提供していることによるシステム目線での製品開発力を生かし、シナジーを創出することで、高性能かつ、シンプルで低コストな排気システムの開発を行う。同様に、多様化するパワートレインに対応するため、 次世代自動車向けの「将来モビリティ製品」領域においても、新たな価値の創出を目指し協業を検討していく。併せて、「その他次世代製品」においても協業を検討。

また、両社は、業務提携に関わる協議の過程で、業務提携の効果を最大にするためには、デンソーがイビデンの一定数の株式を保有し、長期的なパートナーシップを構築することが重要であると判断し、業務提携と合わせて、資本提携を実施することとした。その方法については、この資本提携が業務提携と一体として実施されるものであり、迅速かつ確実に実施することが求められることに加え、金庫株として保有している自己株式(発行済株式総数に対する割合5.52%)を有効活用するという観点から、第三者割当による自己株式の処分が最善の方法であると判断し今回の実施に至った。

(注) 次世代自動車:窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)

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