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三菱UFJリース、米国鉄道貨車製造大手と資本業務提携 米国での鉄道リース事業新たな展開へ

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リース大手の三菱UFJリース【8593】及び米国鉄道貨車製造大手のThe Greenbrier Companies, Inc.(以下、「GBX」)は、 北米鉄道・貨車リース事業に関する、これまでの戦略的業務提携関係を更に深化させ、資本業務提携を含む新たなステージに進めていくと発表した。投資金額は10億ドル(1ドル110円換算で日本円にして1100億円)を超える。

三菱UFJリースは、この新たな資本業務提携を契機に鉄道・貨車リースの営業機能を構築し、また貨車管理機能を取り込むことで、鉄道会社ならびに荷主の様々なニーズにワンストップで対応する、総合鉄道貨車リース事業を展開していく。

世界最大の鉄道網を誇る北米では、鉄道輸送は北米経済を支える重要な物流インフラであり、鉄道・貨車の有力な調達手段の一つであるオペレーティングリースは、資産のオフバランス化・支払の平準化等の財務面に加えて、貨車管理、各種法令対応のサポートに迅速に対応できる総合的なソリューションとして高く評価されている。そのため、現在155万両を超える北米の鉄道・貨車のうち、5割近くを占めるリースは、増加が見込まれる鉄道輸送需要とその利便性に対する認知度の高まりに伴い、今後も安定的な伸びが期待されている分野である。

こうした環境を踏まえ、三菱UFJリースは、GBXの主要子会社であるGreenbrier Leasing Company LLCと2014年5月に戦略的な業務提携を開始し、鉄道・貨車を中心としたアセットファイナンス事業に取り組んできており、三菱UFJリースが子会社を通じて保有するリース付貨車台数は、直近で約5,000両に達するなど、順調に業容拡大を続けているが、今回の基本合意を経て、GBXとの協業関係は新たなステージに入る。

寡占化が進む米国鉄道・貨車業界では、新造貨車の発注は需要を見越した契約発注が一般的だが、トップクラスの貨車メーカーであるGBXとの関係強化により、市場動向を踏まえたタイムリーな新造発注が可能となる。 また業界トップの貨車管理機能を有するGMSとの合弁会社を通じた事業参画により、管理・メンテナンス・運用に跨る幅広い専門機能の内製化につながり、年々関連規制が強化され、その対応策に迫られている北米貨車運営事業者に対し、効率的な事業運営をサポートする専門的なコンサルティングサービスの提供が可能となる。

三菱UFJリースとしては、日系企業として初めて実現したトップメーカーとの提携強化と専門サービスの内製化のメリットを最大限に活かし、貨車のライフサイクル全般をカバーする鉄道・貨車オペレーティングリースの総合的なプラットフォームを構築することで、成長が続く北米市場での事業機会を確実に取り込み、2020年までには鉄道貨車25,000両を保有し、北米貨車リース業界でのトップ10入りを目指していく。