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中部地区食品スーパーのバローHD、本田水産を買収 水産調達強化

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中部地区で食品スーパー大手のバローホールディングス【9956】は、宮城県の水産加工会社の本田水産の全株式を取得し子会社化すると発表した。
取得価格は、非公表。

バローホールディングスグループは、中期3ヵ年経営計画の最終年度を迎え、スーパーマーケット(SM)事業を中心とする構造改革の推進、成長ドライバーとしてのドラッグストア及びホームセンター事業の業容拡大、組織基盤の強化に継続して取り組んでいる。

SM事業については、既存店の強化に向けて、生鮮部門を強化した競争力あるフォーマットへの転換を進めており、また、それらを支えるバックシステムとして、集中加工を行う畜産プロセスセンターや青果センター、グループ傘下に精肉及び青果物卸売業を持ち、中間流通利益を確保しつつ、品質の向上に努めている。

水産物においても同様に、連結子会社が水産加工業を手掛けているが、海水温の上昇や世界的な需要拡大等による漁場の変化及び漁獲量の減少を受け、安定調達と商品力の向上が課題となっている。

本田水産は、宮城県石巻市を拠点とする水産加工業で、良質な漁場である石巻漁港、女川漁 港等に仕入ルートを持つほか、加工技術に優れ、主に牡蠣・鯖を原料とする付加価値の高い商品を自社工場で加工し、多様な取引先に販売している。

今回の株式取得は、調達環境の変化に対応すべく、水産物の調達・加工体制を強固なものとし、商品力の向上や店舗の収益改善に繋げることを目的としたもの。