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ナブテスコ、独自動車部品メーカーOVALO GmbHを買収 

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産業ロボット用精密減速機など機械メーカーのナブテスコ【6268】は、自動車用のシャシー・システム、エンジン・システム用部品などの製造を手掛けるドイツのOVALO GmbH(以下「OVALO」)の株式100%を取得する株式譲渡契約を、INTERGLOBAL Industrieholding GmbHと締結したと発表した。なお、 買収価格は約9998百万円(82百万ユーロ)。

ナブテスコは、2014年度からスタートした3カ年中期経営計画において「Market Creation」 「Technology Innovation」を全社総合戦略の主軸として“利益ある成長”を目指しており、 その方針に基づき、今回の買収を決定した。

「Market Creation」分野では、欧州市場での地歩の確保がその狙いの一つであり、欧州市場は、ナブテスコにとって重要なマーケットであり、欧州域内での拠点強化は従来から優先度の高い課題であった。

ナブテスコは、自動ドア市場攻略に向け、まず2011年にスイスGilgenの買収を通じて欧州自動ドア市場での製造・販売基盤を確立し、世界でもトップクラスのシェアを確保するに至った。一方、ナブテスコ製品の他分野では鉄道車両用機器事業や商用車用機器事業において小規模な買収を実施したものの、欧州における競争基盤をさらに整備する必要性を感じていた。

以上のような事情を背景に、欧州における製造販売拠点・開発拠点を探索していたが、今回、これらの要請を満たす企業として、OVALOを買収するもの。

今回の買収を通じて、OVALOが持つモーター、コントロールユニット一体製品の開発能力を活用することにより、ナブテスコ製品のシステム化・メカトロニクス化が加速、また、OVALO拠点には拡張余地があり、新たな欧州開発・生産拠点設立に活用することも将来的に検討していく考え。