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中古輸入車販売のナツメなど3社、破産開始決定

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ナツメと、関連のナツメ青山、ナツメ田園調布の3社は、12月28日東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には、廣畑牧人弁護士(今野・前田・廣畑法律事務所)が選任された。

ナツメは、平成5年設立の高級中古外車の専門販売店運営会社。「ナツメ上野ショールーム」にて、輸入車の中でもランクが高い1000万円台の高級車を中心に取り扱い、富裕層などを顧客として平成18年月期には売上高約31億5000万円を計上。また、関連のナツメ青山とナツメ田園調布は、それぞれ「ナツメ青山ショールーム」「ナツメ田園調布」を運営していた。

高級中古外車の専門店としてグループ一体となった経営を行っていたが、リーマン・ショック時の経済情勢の悪化などから高価格帯の車両販売の不振が続き、以降の販売数減少に歯止めがかからず、ナツメの21年3月期の売上高は、約13億5000万円にまで落ち込んだ。

そうしたなか、22年以降はグループ再編を進め、ナツメの事業をナツメ青山に譲渡していたほか「ナツメ田園調布」も閉鎖、近時はナツメ青山のみでの事業展開となっていた。

しかし、金関連会社から承継した金融債務の負担も重く経営も限界に達したことから、28年10月に事業を停止。任意整理の方向で調整を進めていたが奏功せず、今回の措置となった。

東京商工リサーチによると、負債総額は金融債務を中心にナツメが約18億8400万円、ナツメ青山が約12億9000万円、ナツメ田園調布が約7400万円、3社合計で約32億4800万円。