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アルコニックス、中間持株会社設立し富士プレスを買収 企業価値向上へ

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非鉄金属及びレアメタル、レアアース等の製品並びに原材料等の輸出入を手掛けるアルコニックス【3036】は、富士プレスの全株式を取得すること、及びその取得においてアルコニックス100%出資の中間持株会社を設立し、同社が株式取得を行い子会社化すると発表した。なお、取得価額は3,240百万円。

アルコニックスは、中期経営計画のビジョンである「商社機能と製造業を融合した非鉄金属の総合企業」を目指し、製造業を中心としたM&Aを推進し業容の拡大に取り組んでおり、現在までに傘下とした国内外5社の製造子会社が生み出す収益がアルコニックスグループの連結経営成績に大きく貢献している。アルコニックスは引続き、製造業の強みである安定した収益基盤の充実と、ニッチでありながら国内外に通用する競争力の向上を目的としてアルコニックスグループにおける製造業の強化を推進していく考え。

今回、アルコニックスが株式を取得する富士プレスは、愛知県大府市に生産拠点を構える自動車向け精密プレス金型及びプレス部品の製造会社である。同社は主要製品である自動車用電磁バルブ部品、中小ブラケット等を、金型設計から、製造加工、処理、検査までを一貫して行う生産体制を確立している。特に自動車メーカーの厳格な納期管理に対応した生産管理体制、技術面における冷間鍛造、並びに精密絞り加工技術による高精度・高難度加工を強みとしている。このような同社の強み、すなわち先進性と技術力が主要取引先である国内大手自動車部品メーカーから高く評価されており、同社の受注実績並びに業績は堅調に推移している。

アルコニックスは同社株式を取得することにより、自動車生産で培われた同社の高い生産技術力と人材の他、匠の技術である金型設計を含む多種多様な生産設備を獲得することができること、また優良な主要取引先を持つ同社とアルコニックスグループの製造子会社とのシナジーも見込まれる。この結果、製造業への更なる展開により新たな企業グループを目指すアルコニックスグループの連結ベースにおける企業価値向上に資するとしている。