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新生銀行、ベトナムの大手銀行と共同出資 個人顧客向け無担保ローン事業へ進出

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新生銀行【8303】は、ベトナムの大手民間商業銀行Military Commercial Joint Stock Bank(以下「MB Bank」)が平成28年3月に設立した100%事業子会社、Financial One Member Limited Liability Company Military Commercial Joint Stock Bank(以下「MB Finance」)への出資に関する契約を、MB Bankとの間で平成28年11月21日付で締結したと発表した。

本件は新生銀行グループの第三次中期経営計画の成長分野の一つに定める無担保ローン事業の拡充の一環として実施するもので、今回のMB Bankとの契約を受けて、新生銀行はMB Financeの出資割合49%を取得するとともに、出資金払込後、MB Financeの社名を「MB Shinsei Consumer Finance Limited Liability Company」とし、役員も派遣する予定。さらに、新生銀行の連結子会社である新生フィナンシャルが、今後、MB Financeとシステムの導入とメンテナンスに関する契約を締結し、MB Financeの無担保ローン事業開始に向けたコンシューマーファイナンスシステム構築や保守を行うなど、新生銀行グループの無担保ローン事業に関する知見を活かし、MB Financeのベトナムでの事業を全面的に支援する。

新生銀行は、法人顧客のベトナム進出支援や新生銀行の事業機会の拡大を図ることを目的に、MB Bankと法人向け業務に関する業務提携契約を平成26年3月に締結した。ベトナムのコンシューマーファイナンス市場については、増加する若い中間所得層の消費ニーズの多様化に伴い、引き続き市場の成長が期待できることから、MB Bankでは、新生銀行グループのコンシューマーファイナンス事業における日本での実績を評価して、事業会社への共同出資ならびにシステムの導入を図ることとしたもの。MB Financeでは、MB Bankの最大株主(持分15%)であるベトナムの大手携帯電話プロバイダー、Viettel Corporation(以下「Viettel」)と提携し、「m credit」のブランド名でベトナムの個人顧客がViettelの携帯端末を購入する際の割賦ローンや証書型のローンの提供から開始する予定。

新生銀行グループのコンシューマーファイナンス業務における海外展開については、新生フィナンシャルがタイ国内で携帯電話販売事業などを展開するJAYMART Public Company Limitedのグループ会社に対し、自社開発の基幹システムを提供している。本件はタイ国に続く2カ国目の展開であり、事業会社への共同出資は初めてとなることから、新生銀行と新生フィナンシャルでは、MB Bankとともに早期の事業安定に注力していく考え。