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CKホールディングス、カルソニックカンセイに対するTOB開始

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持株会社のCKホールディングス(以下「CKHD」)は、日産自動車【7201】傘下の総合自動車部品メーカーのカルソニックカンセイ(以下「カルソニック」)【7248】の普通株式を、公開買付けにより取得すると発表した。なお、カルソニックはこの公開買付けに賛同の意を表明しており、買付け等の価格は普通株式1株につき、1860円から1株当たりの特別配当の額を控除した額。また、この公開買付けは、カルソニックを完全子会社化することを企図していること、並びにカルソニック株式が上場廃止となる予定であることを前提として行われる。

CKHDは、Kohlberg Kravis Roberts & Co. L.P.(以下「KKR」)により、今回の公開買付けを通じてカルソニック株式を取得及び所有し、公開買付け成立後にカルソニックの事業活動を支配及び管理することを主たる目的として設立された。

KKRは、世界有数のプライベート・エクイティ投資を含む総合資産運用会社であり、ニューヨーク証券取引所にも上場。日本では平成18年の東京オフィス開設以降、日本市場における投資活動も積極的に取り組み、日本でのビジネス慣行を熟知し、様々なバックグラウンドを有する投資プロフェッショナルにより運営されている。

一方カルソニックは、自動車用部品の製造販売を主な内容として世界各地で事業活動を展開。4つの製品事業本部によって構成され、サーマル製品(空調・コンプレッサー・熱交換器)、排気製品、内装製品(コックピットモジュール)、電子製品と多岐に渡る製品を製造販売している。昭和47年に米国で駐在員事務所を開設したのを皮切りに、主要顧客である自動車メーカーの海外進出と合わせて、これまで積極的な海外展開に努め、現在は米州、欧州、中国、アジアに統括機能を置き、グローバルでの生産拠点は、昨年度新たに中国の武漢に拠点を設立したことで16か国78拠点となっている。

自動車業界においては、技術開発の中心が自動車メーカーから自動車部品メーカーに移り、自動車部品メーカー主導で新たな技術開発が行われるケースも増加。このような潮流を受け、自動車メーカー毎に一定程度棲み分けがなされていた自動車部品メーカーの選定も、自動車メーカー毎の系列や地域の枠組みとは関係なく行われ、グローバル競争は激化の一途を辿っている。

こうした中、KKRとしては、カルソニックにおいては、環境変化の中で、既存の顧客との関係を継続しながらも更なる成長を図るべく、顧客基盤及び成長分野の製品群への投資を拡大することに加えて、M&Aを含む非連続的な成長も視野に入れた更なる抜本的な施策に取り組むことで、コンポーネント部品サプライヤーから新技術を含むシステムソリューション提案型サプライヤーへの変革を進め、持続的成長と企業価値の向上を目指す必要があると考えた。

そして、日産自動車がカルソニックの競争力の強化及び企業価値の向上を図る観点から新たなパートナーを検討するため、平成28年4月に、所有するカルソニック株式の譲渡を複数の企業に打診したことから、KKRは、日産自動車が実施した当該入札プロセスに参加、今回の公開買付けに至ったもの。

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