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サンゲツ、米国の壁装材製造販売会社を買収 企業価値向上へ

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  • 2016年11月15日

インテリア商品を扱う専門商社のサンゲツ【8130】は、米国における壁装材製造販売会社であるKoroseal Interior Products Holdings, Inc.社(以下「Koroseal」)の現在の株主であるPrivate Equity FundのPeak Rock Capitalの関連会社を含む株主から、Korosealの全株式を取得すると発表した。

Korosealは米国において主に壁紙、プレゼンテーション用壁装材、壁面保護材等をホテル、オフィス、商業施設、学校、病院など非住宅向けに販売する壁装材製造販売会社であり、この分野において米国内最大のシェアを有している。また業界最大規模の営業人員によって、デザイナー・設計(以下「specifier」)・事業主等の内装材料の決定権者から顧客である施工業者まで幅広くカバーし、市場や顧客との強固なネットワークを有する営業体制を構築している。同社は36のブランドと12,000種の商品を展開し、多数のspecifierに活動し、10,000社以上の顧客に販売することで顧客、商品に偏ることのない分散型の事業構造を有しており、商品面や営業面においてサンゲツの事業形態と酷似していることから、今後、早期の相互理解やインテリア事業におけるシナジー効果の発揮が期待できる。

サンゲツは中期経営計画において「強靭で成長力のある企業」を目標に掲げ、①事業基盤の整備、②事業戦略の再構築、③ステークホルダーの評価向上の諸施策を実行しているが、2015年10月に壁紙の製造メーカーであるウェーブロックホールディングスへ出資を行い仕入先との新たな関係作りに着手、また海外展開として2016年4月に中国現地法人山月堂(上海)装飾有限公司を設立、在庫、配送、施工体制など本邦と同様のビジネスモデルを導入し、中国市場に根差す営業活動を開始した。現在Korosealは壁装材以外の商品の取扱いはないが、床材やファブリックのspecifier・事業主は壁装材とほぼ同一であり、サンゲツ取り扱いの床材やファブリックを販売することにより、本邦におけるサンゲツと同様のインテリア素材全般をカバーするビジネスモデルを構築することを目標としている。

現在の世界の内装材料業界では、床材製造においてM&A等を通じ規模の拡大が進むとともに、これらのプレイヤーのグローバルな展開が加速している。一方、ハイエンド商品ではデザインのグローバル化も進みつつあり、Korosealも欧州の壁紙メーカーとの取組みを既に進めている。こうした動きの中、本案件は商品の調達、デザインや機能の開発においてサンゲツの既存事業との相乗効果は大きく、サンゲツが従来の日本市場に加えて、米国市場に参入する事は、サ ンゲツグループ全体の企業価値向上に大きく貢献するとしている。