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日立造船、エイチアンドエフ株式を公開買付け開始

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機械メーカーの日立造船(以下「公開買付者」)【7004】は、エイチアンドエフ(以下「対象者」)【6163】の普通株式を公開買付けにより取得すると発表した。

公開買付者は、対象者の普通株式54.44%を保有しており、対象者を連結子会社としているが、今回、対象者株式の全てを取得し、完全子会社とすることを目的とした取引の一環として、本公開買付けを実施するもの。

公開買付者は、主に環境装置、プラント、水処理装置、機械、プロセス機器、インフラ設備、防災システム及び精密機械等の設計、製作、据付、販売、修理、保守・保全及び運営等を主な営業品目として、エンジニアリングとものづく りで事業展開をしており、公開買付者、連結子会社94社及び持分法適用関連会社13社で構成されている。

一方、対象者は、昭和39年にプレス機械及び金属加工機械の製造等を事業目的に福井機械として、公開買付者が50%、福井県内企業等が50%の出資比率で設立。平成11年に公開買付者との間で公開買付者の大型プレス事業の譲受契約を締結し、公開買付者の大型プレス事業部門を統合・一体化して以降、大型プレス機械及びその周辺自動化装置の製造・販売並びにそれらのアフターサービス工事(点検・補修・改造・予備部品供給・移設等)を一貫して自社で手掛けることで、顧客に最適な商品を提供し、顧客満足度を向上させることをめざしてきた。

公開買付者及び対象者の間で、更なるグループ経営の推進による事業の強化や経営の合理化といった両社の企業価値の向上を目的とした諸施策について協議・検討を重ねてきた結果、公開買付者及び対象者は、公開買付者が対象者を完全子会社とすることにより、対象者が自動車業界を主要顧客としているということや設計の標準化や製造現場におけるCAD・CAM化(コンピュータを利用した設計・製造を一貫して行う方法)の推進によるコストダウンを図っているといった、対象者の事業特性や運営・体制の優れた点を十分に活かしつつ相互連携をより強固にすることで、シナジーが見込まれ、公開買付者グループとしての原点であるものづくり事業の強化や海外事業の伸長が可能となると考えている。

しかしながら、対象者の上場会社としての独立性に配慮しながら相互のシナジーを図ることには限界もあることから、公開買付者が対象者を完全子会社化することが、対象者の企業価値向上のみならず、公開買付者グループ全体の企業価値向上のために有益であるとの結論に至ったため、公開買付者による対象者の完全子会社化を目的とした本公開買付けの開始を決議するに至ったもの。