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タムラ製作所、一部事業を内橋エステックへ譲渡 資本効率向上へ

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電子部品製造のタムラ製作所【6768】は、内橋エステックに対して、タムラ製作所の電子部品事業のうち、サーマル事業(温度ヒューズ・温度ヒューズ付抵抗器の製造・販売)およびタムラ製作所の連結子会社(孫会社)であり同事業の製造会社である安全電具(恵州)有限公司の持分を譲渡すると発表した。なお、譲渡価額は非開示。

タムラ製作所は、2013年度から始まった前中期経営計画において、利益重視を徹底した構造改革の一環として、平成27年4月1日にタムラ製作所グループのなかでサーマル事業を展開していたタムラサーマルデバイスを吸収合併している。

また、本年度においては、長期ビジョンとして創業100周年(2024年)を見据えながら、2018年度をターゲットとする第11次中期経営計画(2016~2018年度)を策定しており、そのなかで、収益性の向上を第一の目標とし、資本効率の向上や顧客に価値ある「オンリーワン製品」を提供することも目指している。

そのような状況の下、タムラ製作所のサーマル事業においては、一層の競争力強化および経営の効率化を図ってきたが、タムラ製作所を含めたサーマル事業を取り巻く業界環境は厳しさを増している。

一方で、内橋エステックにおいても、タムラ製作所のサーマル事業と同様の事業を展開しており、同業界においては確固たる地位を確立しているが、同社を取り巻く業界環境もタムラ製作所と同様に厳しさを増しているなかで、それぞれが競合している状況にある。

今後も顧客に対して安定的・継続的に製品を供給し、また、品質およびサービス向上に向けてタムラ製作所のサーマル事業を持続的に成長・発展させるためには、タムラ製作所が有するノウハウと内橋エステックの有するノウハウおよび経営資源とを結集することが最良の策と考え、同社への譲渡を判断するに至ったもの。