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三井物産、アジア最大手の中間所得層向け病院グループへ出資

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  • 2016年8月2日

総合商社の三井物産【8031】は、アジア最大手の中間所得層向け病院グループである、マレーシアのColumbia Asia Healthcare Sdn. Bhd.及びインドのColumbia Asia Hospitals Private Limited(以下「コロンビアアジアグループ」)の持株会社である米国International Columbia U.S. LLCの第三者割当増資引受と同社複数株主からの株式取得を決定し、コロンビアアジアグループの病院経営に参画すると発表した。なお、今回の出資総額は約105億円(約1億100万米ドル)。

コロンビアアジアグループは1994年に設立され、現在はマレーシア・インド・インドネシア・ベトナムの4か国で合計27病院・1クリニックを運営。主に中間所得層を対象に、外来と簡易な入院治療を提供しており、高度医療を手掛ける公立・民間病院とは補完関係にある。

コロンビアアジアグループが病院運営する4か国のGDPに占める医療費の割合は、4.5%とOECD加盟国平均8.9%を大幅に下回り、経済発展や高齢化に伴い今後も医療費の増加が見込まれる一方、病院やクリニック等の医療インフラは依然として不足しており、医療の需給ギャップの拡大が社会的な課題である。また民間医療保険の浸透を背景に、ホスピタリティーが高い、安全な医療を提供する中間所得層向け民間病院のニーズが高まっている。

三井物産はヘルスケア事業を攻め筋の一つと位置付け、2011年に参画したアジア最大の民間病院グループであるIHH Healthcare Bhd.(以下「IHH」)を中核に、アジア・オセアニア地域で約200万人の医療従事者に医療情報を提供するMIMSグループの買収、米国最大手の透析事業会社のアジア事業会社DaVita Care Pte. Ltd.(以下「ダビータ・ケア」)への参画に合意する等、事業基盤の拡充を図ってきた。

今回のコロンビアアジアグループへの出資により、ヘルスケア事業の中核である病院事業を拡大すると共に、IHH、MIMSグループ、ダビータ・ケア等との相互連携を通じて、予防から予後に亘る幅広いサービスを提供するヘルスケアネットワークの構築を推進するもの。