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DCMホールディングス、簡易株式交換によりくろがねやを完全子会社化 グループの企業価値向上へ

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大手ホームセンターグループ持株会社のDCMホールディングス【3050】は、山梨県を地盤にホームセンターを展開するくろがねや【9855】と、平成28年12月1日を効力発生日として、DCMホールディングスを株式交換完全親会社とし、くろがねやを株式交換完全子会社とする株式交換を行うと発表した。なお、この株式交換の効力発生日に先立ち、くろがねやの普通株式は、上場廃止となる見込み。

国内小売業界が厳しい状況にある中、ホームセンター業界においても、大手を中心とした積極的な出店による店舗の大型化や店舗数の増加が進み、足元は競争の激化が進行している。

DCMホールディングスは、国内最大のホームセンターグループとして36都道府県に614店舗(平成28年5月末日現在)を展開し、地域のニーズに合わせた店舗形態による新規出店とドミナントエリア強化、自社開発商品「DCMブランド」の積極展開、顧客に支持される売場づくりのための商品提案方法の強化、コスト低減活動への取組み等により業容の拡大に取り組んでいる。

一方くろがねやは、文久3年に銅鉄金物店として甲府市に創業以来、山梨県、神奈川県および東京都を地盤として、ホームセンター事業を展開、平成7年には初の山梨県外店舗を開店して以来、山梨県外にも店舗網を拡大している。

今回の株式交換により、くろがねやは、DCMブランドのPB商品をはじめとするホームセンター商材の商品供給力や、グループ会社の店舗運営技術力を得るとともに、自社独自のノウハウを加えて計画的に収益性を改善できることを見込み、また、DCMグループは、くろがねやの歴史とそれに基づく確固たる地盤やノウハウを新たにグループに迎えることで、顧客層の拡大を見込むことができると判断したもの。

今後は、事業拡大に加え、スケールメリットを活かした仕入構造改革、コスト低減等の様々なシナジー効果を具体化することで、くろがねやの成長ひいてはDCMホールディングスグループ全体の更なる成長を図りたい考え。