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スターゼン、三井物産と資本業務提携 食肉バリューチェーンの協力関係強化

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食肉卸のスターゼン【8043】は、総合商社の三井物産【8031】との間で資本業務提携、並びに同社を引受け先とする第三者割当増資を行うと発表した。なお、この第三者割当による調達金額は約4254百万円。

スターゼンは、国内産食肉の生産・加工・販売及び輸出、外国産食肉の輸入・販売、ハム・ソーセージ、ハンバーガーパティなどの食肉加工品の製造・販売等、食肉の調達から販売までを一貫して手掛けてきた。

少子高齢化の進行、TPP発効に伴う輸入畜産物関税の引下げ・撤廃による輸入畜産物の増加、国内生産者の減少に伴う国産畜産物の出回り量の減少、流通業界の再編、コンビニエンスストアの台頭等、畜産及びその流通を取り巻く環境は大きく変化することが予想され、また、近年アジア地域を中心に食肉の需要は急速に増加、今後もマーケットの拡大が予想される。このような中、スターゼンは、国産食肉、輸入食肉、食肉加工品を中心に国内マーケットにおける販売シェアの拡大、国産食肉の輸出拡大をすすめてきた。

一方三井物産は、スターゼンの株式2.52%を保有する株主であり、同社の子会社プライフーズでの鶏肉一貫生産事業、同じく子会社の東邦物産における畜肉トレーディング、同社の関連会社フィード・ワンでの飼料畜産事業、及び三井物産のリテールサポート事業部において蓄積されたノウハウを活用し、消費者起点で産地まで遡った食肉バリューチェーンを構築している。

スターゼンと三井物産は、平成22年10月に業務提携契約を締結、人的交流、販売チャネルの共同開拓、プライフーズへの出資など、協力関係を築いてきた。

今回、スターゼンの成長戦略と三井物産の中長期的な畜産事業戦略とが合致しており、より関係を強化することで互いに多大なシナジーが得られることを確認し、日本国内及び海外での食肉、加工食肉事業における原料調達から加工、販売に至る食肉バリューチェーンで協力関係を強化して、両社の更なる企業価値の向上を実現することを目的として、資本業務提携を行うもの。