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セキュリティソフト販売のインスパイアー、破産手続き開始決定

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債権者から破産を申し立てられていたインスパイアーは10月23日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には楠森啓太弁護士(東京銀座法律事務所)が選任された。

インスパイアーは、ジャスダック上場の通信機器販売会社フォーバルの子会社として設立。総合ITセキュリティ・サービスベンダー」としてセキュリティソフトの販売を手掛けていた。平成13年12月には大証ナスダック・ジャパン(現JASDAQ)に上場し、ピークとなる14年3月期には売上高(単体)23億4731万円を計上していた。

しかし、需要減退や他社製品との競合激化から、23年3月期の売上高が1億9684万円に落ち込み赤字を計上。低迷打開に向けてフランチャイズ事業、広告事業などを展開するも奏功せず、新たに太陽光発電システムの販売を行うグリーンエネルギー事業にも参入した。そのようななか、保証債務の支払いをめぐって裁判になっていた合同会社エコから、東京地裁へ破産を申し立てられていたが破産手続き開始申立が棄却。26年3月期の有価証券報告書の提出ができなかったことから同年9月13日に上場が廃止され動向が注目されていた。

帝国データバンク及び東京商工リサーチによると、負債総額は約9億円。