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味の素、仏の甘味料生産子会社をオランダの企業に売却 甘味料事業の構造強化

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食品企業の味の素【2802】は、オランダのハイエットホールディング社(「HH社」)に、100%子会社であるフランスの欧州味の素甘味料社(以下「ASE社」)の発行済全株式を譲渡すると発表した。

味の素は、甘味料事業においては、「おいしさ」と「低カロリー」の同時提供を目指し、国内外の消費者向け製品領域の拡大による事業のスペシャリティ化を推進している。一方で、コモディティ製品であるアミノ酸系高甘味度甘味料アスパルテームの生産体制のあり方について検討してきた。

アスパルテームのグローバルでの市場規模は、過去3年間ほぼ横ばいで推移しているが、2000年以降の相次ぐ新規参入により、販売単価が下落し、味の素のアスパルテーム事業の採算性は悪化する傾向にある。昨年、味の素は、当該事業の構造を強化すべく、アスパルテームの生産拠点を東海事業所に集約することを決め、ASE社の売却候補先の検討を開始。2015年5月にオランダを拠点とする甘味料等の輸入販売会社のハイエットスイート社(以下「HS社」)より正式提案があり、今回、ASE社従業員の一定期間の雇用継続などを含め、売却条件に関し合意が得られ、株式譲渡契約締結に至った。

今後、当社はアスパルテームの生産拠点集約により甘味料事業の構造強化を図り、一層のスペシャリティ化を推進していく考え。

譲渡金額は1ユーロ(約135円)、譲渡予定日は2015年10月1日。