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元・「ラグーナ蒲郡」運営の蒲郡海洋開発 特別清算開始決定受ける

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愛知の蒲郡海洋開発(株)は、2月18日に、名古屋地裁豊橋支部より特別清算開始決定を受けたことが分かった。

蒲郡海洋開発は、1987年に『海の軽井沢構想』と称する愛知県蒲郡市内の開発の共同開発を手掛け、2001年4月に200隻のマリーナ施設を完成させた。共同者には、JR東海、地元建設業者、愛知県や蒲郡市の自治体、トヨタ自動車などの大手有力企業が共同出資した。

その後、蒲郡海洋開発は、分譲マンション事業と並行してゲストハウスやホテル、ショッピングモールを展開し、2002年4月には複数のプールや多彩なアトラクションを設けた「ラグナシア」をオープン。ピーク時の2009年3月期には年収入高約70億2500万円を計上。

しかしながら、冬場の集客が課題となっていたことや計画時と開業時の経済環境に大きな変化が生じたため、2002年3月、「ラグナシア」の開業前に借入先から196億円の債権放棄を受ける。

その後も集客は伸び悩み、2014年8月、旅行業者大手の(株)エイチ・アイ・エスの100%出資による(株)ラグーナテンボスへ「ラグナシア」、「ラグーナフェスティバルマーケット」、「ラグーナの湯」を譲渡し、蒲郡海洋開発はマリーナ施設の運営に特化、事業領域は大きく縮小した。
また、2014年11月には蒲郡海洋開発が手がけていたマリーナ運営事業と不動産分譲事業をトヨタ自動車が設立した(株)ラグナマリーナへ事業譲渡。その後、株主総会の決議により、2015年1月1日に解散するに至った。

なお、蒲郡海洋開発所有の未分譲地は愛知県が取得し、残りをトヨタ自動車が引き受ける。

帝国データバンクや東京商工リサーチによると、2014年3月期末時点での負債は、約313億9100万円の見通し。