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スマホなどのタッチパネル加工の「グラス・ワン・テクノロジー」、債務整理を弁護士に一任し事業を停止

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グラス・ワン・テクノロジー(株)は、2月18日付で債務整理を金谷良弁護士(長谷川総合法律事務所)ほか3名に一任した。 また、旧経営陣がかつて兼務していたとされる電源装置製造のユタカ電機製作所も8月23日、東京地裁から民事再生開始決定受けた。

グラス・ワン・テクノロジーは、平成25年3月設立のベンチャー企業で、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末機用タッチパネルや各種強化ガラスなどの研磨および加工を展開し、経済産業省の円高・エネルギー制約対策のための先端設備等投資促事業採択の決定を受けた。
また、J1リーグ・サガン鳥栖とのスポンサー契約を締結するなど幅広い事業運営を行う。
その後、新工場の用地・建物を取得し、400人規模の雇用と約90億円の売上高を目標とするなど事業拡大を目指すが、タッチパネル市況の低迷、競合激化などから受注が伸びず悩み、26年9月期の売上高は約2億円にとどまる結果となった。
こうしたなか、先行投資した設備維持費の負担などから資金繰りも厳しさを増し、事業継続を断念するに至った。

帝国データバンク及び東京商工リサーチによると、負債総額は約32億円(平成26年9月期決算時点)だが、その後変動がある見込みとしている。

今後の方針は現在、検討中とし「選択肢の一つとして事業譲渡なども考えている」としている。